仕事に行くのが辛すぎてムリ。
休職ってどうしたら出来るの?
こんな悩みを解決します。
この記事では、
- 具体的な休職方法
- 休職期間や受け取れる手当
- 休職をする際の注意点は?
について紹介しています。
休職を考えている方、悩んでいる方は参考にしてみてください
結論:診断書はなくても休職は出来る
診断書は医師が「○○さんは、仕事を休んで休養をした方がいい」って、推薦書みたいなものです。
診断書があれば、ほぼ100%休職は可能ですが、診断書がなくても職場の師長や看護部長が「仕事を休んだ方がいい」と判断をすれば休職は可能です。
つまり、休職を認めるかどうかの決定権は職場(雇用主)にあるので、診断書そのものに休職の決定権はありません。
ただ、休職の手続き上、「診断書が必要」という場合もあります。
「診断書はなくてもいいから、しばらく仕事を休みましょう」と、言ってくれる優しい師長もいます。
診断書があっても休職できないケースはあるの?
診断書があれば休職は出来るんでしょ?
休職出来ないケースなんてあるの?
実は、あるんですよ。
休職を認めるかどうかの決定権は雇用主にあるのは、先ほどお伝えしましたよね。
診断書を提出しても、下記のようなケースがあったりします。
今の職場の状況分かってる?
あなたに休まれるとシフトが組めないのよ。
休日の人にも出勤してもらうことになるから、その人たちに迷惑がかかるとは思わないの?休職なんて認められない。
稀にですが、こんな職場あったりします。
休職を認めて貰えない場合どうしたらいいの?
休職制度の要件等を満たしているにもかかわらず、会社に休職を拒否された場合には、労働基準監督署へ相談しましょう。
また、違法に休職を拒否する場合には、さっさと辞めて転職をすることを強くおすすめします。
\新人看護師にも手厚いサポートが魅力/
※休職を認めてくれない病院は違法です
看護師の主な休職理由
新人や経験年数の浅い看護師の退職理由として多いのが、うつ病や適応障害などの心の健康問題です。
25%の看護師が休職経験あり
ナース専科の独自アンケートによると、看護師の4人に1人が休職をしていることが分かります。
看護師の4人に1人って思ったよりも多いのね。
ストレスが溜まる仕事なので、それだけ不調を来しやすいってことですね。
では、次に休職の理由についても紹介します。
休職理由ランキング
人間関係もきつくて、精神的理由がトップになるのは分かるわ。
全体の6割を占めていることから、身体的・精神的にもハードな仕事なのが伺えますね。
新人看護師の環境はストレスが溜まりやすい
新人看護師の立場や環境は、とにかくストレスが溜まりやすいです。
学生で学んできたことが、現場で使えないことが多々あります。
- 職場の人間関係
- 自宅に帰ってからの勉強
- 同期と比べられる
- 人命を預かるという責任の重さ
このような環境下でストレスが高まりやすく、新人看護師はメンタルヘルスの不調に関して「ハイリスクグループ」に該当しています。
この他に休職理由として、出産や育児、介護、業務中・通勤中のケガなどで仕事を休む方もいるでしょう。
これらの理由で仕事を休むことは、休業期間などが各法律で定められています。
仕事のストレスによるメンタルの不調で休職することは、法律で決められている権利です。
新人看護師の休職までの流れ
休職制度は、就業先によってそれぞれ内容が異なり、休職に必要な手続きも変わります。
ただ、大まかな流れは変わらないので、メンタルヘルスによる休職の一般的な流れを紹介します。
師長や人事課とやりとりする機会が少なからずありますが、決して難しいことではありません。
私も休職した後に転職をしました。
1.就業規則を確認する
病院によって休業制度の有無や内容が違うため、必ず就業規則を確認しましょう。
休職制度がない病院や施設もあるため、その場合は有給休暇を利用することになり、そのあとは欠勤扱いになるケースも…。
休業制度があり給与が支給される場合も、夜勤や時間外勤務がない分、収入が減ることが予想されます。
休職期間が終了した後も復帰が難しい場合、休職期間を延長できるのかチェックしておきましょう。
休職制度がない場合、休職はできません。
2.診断書を取得する
休職するには、診断書があるとスムーズに進む場合もあります。
心療内科、メンタルクリニックなど専門医の診察を受けましょう。
診断書の発行まで、数週間から数ヶ月かかる場合もあるので、身体の不調を感じたら早めに受診しておくことをお勧めします。
医師に診断書を書いてもらう際には、傷病名、休職の必要性があること、必要とされる休職期間などを明記してもらいましょう。
どうして診断書が必要なの?
人員が足りていない病棟や部署の場合、休職を引き留められるケースがあります。
スタッフを休職させたり、辞めさせることを認めない極悪師長もいます。
そんなときには、医師の診断書を提出すると話が進みやすいです。
休職の診断書が提出された場合、必ず即休職させなければなりません。
診断書を提出することで師長に単なる相談ではなく、休職が必要な状況であることを伝えられます。
もし診断書を無視して休職させず、職員の状態が悪化した場合、雇用側の企業・病院は安全配慮義務違反として責任を追及される場合があります。
師長やプリセプターに何の相談もなく、診断書を先に発行してもらうとトラブルになるケースがあるので、可能であ
3.上司に休職希望の相談をする
休職に必要な診断書を発行して貰ったら、師長などの直属の上司に休職希望の相談をしましょう。
ただ、診断書を発行してもらう前に、プリセプターや師長に一度相談をしておいた方がトラブルになりにくい場合があります。
休職の診断書が提出された場合、必ず即休職させなければなりません。
例えば、事前の相談なく診断書を持って師長に「休職をしたいのですが…。診断書はあります。」このような形での相談は、相談ではなく休職をするのが決定事項になってしまいます。
師長からすれば、「事前に相談してよ!」ってびっくりされます。
現状が辛い場合、何事も相談をした方がトラブルになりにくいです
休職を認めてくれない師長の場合は、診断書を先に発行して貰って、休職を勝ち取るというごり押しな方法もあります。
4.休職の開始+復職日を決める
いよいよ休職の開始となりますが、復職日もしくは復職の前の面談日を決めます。
休職の期間は1~2ヶ月が多いです。
5日間という短期のお休みのケースもあります。
短期のお休みの場合、「少し休んでリフレッシュしてきてね」という意味合いが込められています。
休職中も給料はもらえる? 利用できる保障制度と傷病手当金
休職中の給料の有無や、どれぐらい減るのかは死活問題です。
少しでも収入を維持できるよう、利用できる制度や手当を見てみましょう。
休職制度は就業先により異なる
休職制度の有無や期間、給料の取り扱いなどは病院や施設ごとに異なります。
就業規則に休職制度が定められているかを確認し、休職制度があれば制度の詳細を確認することが必要です。
給与支給の有無
病気や怪我による休職の場合、「傷病手当金」もしくは「休業(補償)等給付・休業特別給付金」のいずれかを受け取れます。
参考例を下記に載せますが、難しいので人事課に確認するのが早いです。
全国健康保険協会
まとめ:休職制度を理解して仕事がつらいときは相談をする
仕事が辛くて、精神的に追い込まれてくると退職という選択肢しか見えなくなってしまいます。
その前に、まずは心と体を休ませ、冷静な判断ができる状態に回復することを目標としましょう。
まずは、「辛い」ということを職場の人に伝えることが大切です。
休職を考えるくらい働くことが辛い病院なら、同時に転職することも考えましょう。
あなたがのびのびと働ける職場は、きっとあります。
私が、そうでした。
▼転職サイト選びに悩んだら、こちらの記事を参考にしてください↓