看護の仕事はいわゆる3K(汚い・きつい・危険)と言われている職種なだけに、大変ですよね。サラリーマンをしていた私にとって、看護師の仕事のきつさは半端なかったです。
休憩が取れなくて、どんなに時間を効率よく使っても終わらない仕事。次の勤務帯のスタッフがきて、やっとこの環境から解放されると思う毎日…。
効率を優先するために、患者さんに「ちょっと待ってください。」が口癖になっている自分に嫌気がさしたり。
休みの日は疲れすぎて仕事の疲れを癒すために、ひたすらベッドの上でゴロゴロして1日が終わってしまいます。とにかく寝てばかりで、好きな本も読めず人と会っても心から笑えませんでした。
この記事では働き方を見つめなおすことで、看護師の忙しいを解決する方法を紹介します。
ステップ1.忙しい原因を考える

どの仕事にも忙しいは当てはまりますが、看護師の「忙しい」原因を考えてみましょう。
主な原因は下記のとおり。
- 人手不足
- 看護以外の仕事が多い
- 人間を相手にするから
原因1.人手不足
看護師の仕事が忙しい理由の第1位です。もう不動の1位です。
数あるインシデントの理由だって、結論:人手不足と何度書きたくなったことか。毎年5万人以上の看護師が誕生しているのに、人手不足が解消されないのは仕事が辛いせいで離職する看護師が多いから。
「看護師の9K」という言葉が、1992年の流行語大賞の銀賞を受賞したのに、いまだに共感できるのは環境が全く変わっていないのかも…。
▼看護師の仕事が辛い9Kについて詳しく知りたい人はこちら!
【看護師の仕事が辛い】元サラリーマン解説が徹底解説 看護師の9Kって何?
原因2.看護以外の仕事が多すぎる
医療現場は無駄なものが本当に多いと感じます。シンプルにケアと薬剤の投与に記録だけなら、何とか時間内に終わるのにって思いませんか?
委員会や研修に加えて、何故やっているのか分からないチェックリスト。委員会や研修に時間を消費すれば、当たり前ですが患者さんと接する時間は減ります。
研修を受けながら、「この時間に記録を書きたい。あの仕事も終わっていない…。」など、研修や委員会に集中できません。「まだ仕事が終わってないのに」と自分の心の中で闘いながら、研修を受けたりしました。
結局、看護に関係ない仕事が多すぎて患者さんのケアに必要な時間の確保すら、出来ないのが現状です。
原因3.人間を相手にするがの仕事だから
どんなに忙しくても、ナースコールや電話はこちらの都合に関係なく鳴ります。人手が足りないのに「検査出し」や「トイレ介助」が重なる。どうやっても人手が足りないよ…。
患者さんからの訴えも、多岐に渡ります。さらに、高齢者はこちらの話が通じず、ナースコールを何度も押してきます。
しかも人手不足だから、患者さんからの訴えに対応するのが遅れて「遅いよ。何をやってたの!」と怒られることも…。仕事だから謝りますけど、本音は「ふざけんな!」と叫びたい。
ステップ 2.今の環境で出来る解決策を考える

忙しいの原因が分かったら、次は解決策を考えましょう。ただ、結論からいうと個人で出来ることには限界があります。
簡単に解決できるなら、30年前の「看護師の9K」という職場環境は改善されているはず。
対策1.人手不足の解決策
個人でも可能な方法は、知り合いを誘うこと。知り合いからの口コミほど信頼できる情報はないからです。
しかし、知り合いを誘うには今勤めている病院の方がメリットがあることが前提です。誰だって、職場環境が悪いところには行きたくないですよね。
また、同じ職場で辞めたいと言っている人も居ると思いますが、止めないほうが良いです。さらに人手不足になっちゃうじゃんと思うかもしれませんが、辞めたい人を止めることは難しいです。
あなたが引き留めたことで、その人との関係性が悪くなるかも…。仕事のモチベーションも下がり、仕事のミスに巻き込まれるかも。
対策2.看護以外の仕事を減らす方法
これも、個人で出来ることは限りがあります。あえて、ポイントを上げるとすればどうでも良い仕事は適当に終わらせるということくらい。まあ、これくらいやれば大丈夫だよねというラインで終わらせること。
そうは言っても、難しいとおもいますが…。
よくわからないチェックリストがたくさんあって、誰も何のために始めたのか分からないという状況が多々あります。
また、契約内容を正社員からパート・派遣社員に変えることで、委員会への参加も減らすことができます。
対策3.人間を相手にするときの解決策
ナースコールの内容は排泄・点滴・その他の順で多いです。とある研究では排泄が50%を占めているという研究結果もありました。
自分のペースで仕事を進めるためには、2時間ごとに排泄誘導を行うなど、「先を見越した看護」を実践することがオススメ!
また、環境整備をすることや訪室時に気になることを聞くだけでも、患者の不満は解消されやすくなり、ナースコールの回数は減ります。
ステップ 3.働く環境を変える

個人で出来る環境の改善方法を紹介しましたが、限度があります。いつまでも、改善しない職場で働いても5年後もきっとその職場は変わっていません。
スパっと職場を変えた方が、あなたのストレスを減らせます。
のんびりと働きたい方にオススメする職場は下記のとおり。
のんびりと働きたい方に1番オススメする職場は、保育園看護師です。理由も解説しています。
- デイサービス
- 療養型(慢性期)の病院
- 有料老人ホーム
- クリニック
- 保育園
では、詳しく解説します。
デイサービス
デイサービスは日勤のみで、スケジュール通りに進むので残業もほとんどないです。週6日、実施しているところが多いです。
デイサービスの看護業務は、主にバイタル測定、医療処置(創傷処置・服薬管理)、リハビリ介助です。
リハビリでは、利用者に約10~20分関わりますが、OT(理学療法士) や PT(作業療法士) が常駐している施設では、看護師としてリハビリに関わることは少ないです。
レクリエーションがあり、麻雀や将棋の相手を行うこともあります。
療養型(慢性期)の病院
療養型の病院では夜勤もありますが、契約内容や相談によっては、日勤だけで働ける場合もあります。
慢性期の病院は、急性期より比較的病状が安定しているけど、介護度が高い患者が多いです。
日常的なケアが多く、おむつ交換や入浴・食事・移動介助や医療処置と多岐にわたりますが、医療行為は急性期病院よりも少ないです。
日常的なケアや医療処置があるため、自宅復帰が出来ない方が入院しています。言い方が悪いですが、DNARの方が最期を過ごす場所です。毎日、同じルーティンをすることが苦痛でない人はオススメです。
長期入院の患者がほとんどで、入退院も少なく残業が多いことはほとんどありません。
有料老人ホーム
場所によってはオンコールがあるところもありますが、日勤だけが多いです。
仕事内容は、施設内での訪問看護、内服管理、往診医の介助です。
1回に共有スペースがあるワンルームマンションのような場所で、利用者が生活します。食事はリビングに集まって食べますが、後はそれぞれ自由に過ごされています。
療養型(慢性期)の病院と違う所は、ADL自立している方が入所している点です。利用者30人に対し、看護師1人が配置されています。
医師は常駐しておらず、だいたい週1回往診医が来ます。
クリニックなどよりも責任感が重めですが、その分日勤の給料も高めです。
クリニック
基本的に日勤のみとなります。
仕事内容は何科で働くかで変わってきますが、バイタルサイン測定、採血、心電図、点滴、医師の介助がメインになるでしょう。
完全予約制のクリニックでは一日の患者数が決められているので、比較的余裕を持って働けます。
保育園
のんびりと働きたい方に1番オススメする職場が保育園看護師です。
オススメポイントは下記のとおり。
- 高齢者の相手をしなくていい
- 赤ちゃんが可愛い
- 正社員で仕事が安定している
高齢者の相手をしなくていい
高齢者の世話をするのって、疲れませんか?認知症があってもなくても、こちらの話が通じない方はたくさんいます。ときには、殴られたり蹴られたりすることも…。
下の世話も仕事だから出来るけど、嫌なものは嫌です。やりたくありません。
赤ちゃんが可愛い
保育園は、赤ちゃん~未就学までの幼児を相手にします。赤ちゃんとっても可愛い…。
赤ちゃん~未就学までの幼児は、1番可愛いお年頃。元気いっぱいの姿を見ているだけで、癒されます。
おむつ交換だって汚いけど、ちっちゃくて軽いからあっという間に終わります。
正社員で仕事が安定している
クリニックも、「高齢者の相手をしなくていい」に該当しますが、アルバイトでの雇用になります。正社員で、ボーナスも支給される、夜勤もない職場という好条件が保育園看護師です。
主な仕事内容は、園内の感染予防や保健衛生の分野も、看護業務に入ります。
保育園では、担当のクラスを持っていなければ看護業務だけなので、ゆっくり働けます。ただ、注意したいのは夜勤がなくなるので給与は、病院で働いている頃より下がります。
看護資格を活かしてのんびりと働ける転職先を探す方法

転職活動を1人で行うのは、大変です。転職サイトを使うことで、面倒くさい手間を丸ごとお任せできます。
自分は、転職エージェントに希望する条件を伝えて、後は待つだけ。希望に沿った求人の中から気になる病院や施設があったら、転職エージェントに内部情報や気になる所を代わりに聞いてもらいましょう。
もちろん、あなたの名前が相手の施設にバレることはないので、強気で聞くことも出来ます。
他にも看護師転職サイトを活用するメリットは、下記のとおり。
- 比較検討できる求人数が圧倒的に増える
- 勤務先の内部情報をゲットしやすくなる
- 自分の要望を代わりに言ってくれる
など転職に必要な情報を簡単に得ることが出来ます。もちろん、無料で登録出来て活用できます。
オススメの転職サイトは、看護のお仕事です。求人数の数が他の転職サイトよりも多いことが一番のポイントです。
既に気になっている施設があれば、逆指名という形で担当のエージェントが聞きたいことを聞いてくれます。
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まとめ
今回は、のんびり働きたい看護師さんに向けて、3つのステップで働き方を変える方法について紹介しました。
人手不足が慢性化している職場は、何年経っても変わることはありません。悩んでないでスパッと職場を変えることがあなたのストレスを減らすことに繋がります。
ぜひ、無理をしすぎず、あなたに合った労働環境を追求してみてください。