看護師2年目になったのに、仕事ができなくて怒られる毎日…。
しかも、ミスや段取りの悪さを後輩の目の前で怒られて、恥ずかしくて悔しくて…。
私も、そんな時期がありました。
2年目になっても、仕事で分からないことはたくさんあって、先輩に聞きたいことだってたくさんあるのに1年目がきたから、聞けない状況。
先輩から声をかけられる回数も減って、ミスも増えて自信をなくした日々。
何とか、持ち直して今は特定看護師として活動するまでになりましたが、「1年目の辛い時期を超えた先に待っている2年目の壁」は、辛い記憶しかないです。
私の体験談を交えて、「2年目の壁」にぶつかっている方に、私なりの体験談にもとづき対策方法を紹介します。
看護師2年目になっても仕事ができない
私も、1年目でボロボロ続きだったのに、2年目になっても全然成長していなくて、仕事に行くのが辛かったからその気持ち分かります。
2年目になっても仕事ができなかった私の話
2年目になると、その日のメンバーの一員として、ある程度自由というか放置されますよね。
先輩の関心も、1年目に向くからガチガチに縛られている感覚はなくなったけれど、同時に不安も多くなりました。
検査出しや介助など、一人ではできないけど、先輩たちは1年目のフォローで手一杯で聞けない。
声がかけられなくて、手順もあやふやなまま介助について「できないなら、どうして言わなかったの」と、怒られていました。
今まで私が一番下だったから、軽症な患者を受け持っていたけど、私よりさらに下の看護師がきた。
1年目の看護師同士で軽症な患者の取り合いになるから、2年目の私は自動的に今までより重症な患者の受け持ちをすることになります。
重症な患者の受け持ちをするなら、先輩のフォローが欲しいのに、先輩たちは1年目のフォローで手一杯。
結局、患者の変化に気付けないまま1日が過ぎて、次の勤務帯の看護師から指摘されて「どうして気づけなかったの?」と怒られる始末。
「先輩たちに聞こうと思ったけど、聞けなかった」なんて、とても言えません。

2年目になって、急にポンって放り出されるから、どうにもならないですよね。
仕事ができなくて、人間関係も悪くなった
「仕事ができない、要注意認定」されてしまうと、職場にいるのがとても辛くなります。
先輩たちから言われた言葉は、下記のとおり。
- この手技、前もやったよね
- どうしてできないの?何回目?
- 1年目の○○さんは、この質問に答えられたよ
- 1年目と何も変わらないじゃない
一応、私にフォローが付いてくれたのですが、ため息をつきながら「○○さん、仕事の進み具合はどう?」と聞いてくれます。
2年目なのにフォローが必要で、先輩たちにも迷惑をかけてしまって…。
それが、申し訳なくて辛くて…。
仕事に行くのが嫌になった時期がありました。



仕事ができない自分がいけないのですが、頑張ってもできないです。
1年目の看護師も、いるから「ゆっくりでもいいよ」なんて場合でもなくて。
2年目で辞めるのはリスクが高い。できれば、3年続けた方が良い理由
仕事が辛ければ、辞めてしまうのはアリです。
でも、その前に2年目で辞めてしまうことへのリスクを確認しましょう。
2年以内に辞めてしまうと、その後のあなたの就職先が辛い職場しか残されていないことにになる可能性があります。
具体的には下記のとおり。
- 次の職場へ移っても、すぐに辞めてしまうと思われてしまう
- 就職先の候補が減る(辛い職場しか残されていない)
では、解説します。
次の職場へ移っても、すぐに辞めてしまうと思われてしまう
2年目の看護師が辞めると、採用担当者に「この人はすぐに辞めてしまうのでは?」と思われてしまいます。
ぶっちゃけ、本人が仕事ができるかどうかは、採用担当者はわからないので3年務めることで、「人並みに仕事のストレスに耐性がある」と判断されます。
就職先の候補が減る(辛い職場しか残されていない)
転職サイトのエージェントは、紹介した人物がすぐに辞めてしまうとペナルティが発生してしまいます。
そのため、ある程度「紹介する人物の質」を保つ必要があります。
例えば、あなたは「トラブルメーカーになりそうな友達」を、他の人に紹介したいでしょうか?
紹介した先でトラブルになったら、あなたの評価も下がりませんか?
そのため、転職エージェントもすぐに辞めてしまうような人を、紹介出来なくなります。
可能性があるとすれば、「人手足りなくてどんな人でもいいからきてほしい」という病院です。
そんな病院にあなたは行きたいですか?
今よりも、働く環境が悪いのは目に見えて分かりますよね?
こういった理由から3年は続けた方が、転職先からの評価が上がります。
仕事ができないと悩んでいる2年目の看護師の対策方法
仕事ができなくて落ち込みながらも、何とか2年目を続けられた方法を紹介します。
いわゆる自己暗示です。
自分を守れるのは自分だけ!という気持ちで、自分のことを必死に励まし続けました。
仕事ができないと人に多いのは真面目過ぎる性格が多いです。
1つの仕事に集中しすぎて、全体を見ることができない傾向があります。
完璧な人間なんていないという気持ちで、仕事に取り組んでみることをオススメします。
仕事は7割できればOK
どんな人でも、完璧に仕事ができる人はいません。
「仕事ができる先輩」も、どこかしら仕事に漏れがあります。
多少不備があるのは当たり前という考え方で、仕事をしましょう。
また、多重課題で仕事が終わらずにミスをしてしまう人は、何かを捨てることを意識しましょう。
人間が8時間でできることは限界があります。
全ての仕事を完璧におこなうことは不可能です。
普段行っているルーティン業務でも、毎日しなくても良いことはありませんか?
削った時間を使って、余裕をもって仕事をすればミスを減らせるはずです。
できることを少しずつ増やしていく
看護師2年目はできないことあって当たり前です。
一般的に看護師が1人前と言われるのは3年目からです。
自分にできること・できないことを理解して、「自分にできること」を少しずつふやしていきましょう。
〇〇は一人でできるようになったという成功体験を積み重ねていきましょう。
成功体験を積み重ねていくことで、自信が持てるようになります。
下を向きながら仕事をしていたあなたが、前を向いて先輩と目を合わせながら報告や相談ができるようになると、周囲から頼れる人という印象を持たれます。
2年目で仕事ができないのは当たり前。
あなたのスピードで、焦らず確実にできることを増やしていきましょう。
看護師2年目で仕事ができないのは間違い
結論
「仕事ができない=看護師に向いてない」というのは間違った認識です。
1年で仕事が覚えられないなんて当たり前です。
しかも、看護師の仕事は医療知識が必要、人間を相手にする仕事だからホスピタリティも必要という、複雑で難しい仕事です。
そんな仕事が1年で身につくわけがありません。
どうしても辛かったら辞めた方がいい
あなたが頑張っても辛いという気持ちが変わらなかったら、職場環境が悪いことが考えられます。
自分が変わろうと努力することは、とても尊いことですが、頑張りすぎは注意が必要。
自分が変わるということに意識が向きすぎて、視野が狭くなっているかもしれません。
他の職場に転職してみると、「あれ?前の職場ってこんなにひどかったんだ。」ということに気付くこともあります。
あなたが頑張ると決めても、ある程度のラインは決めておいた方がいいです。
注意が必要な兆候
- 家に帰っても仕事での辛い記憶が、ずっと続く
- 人とのトラブルがあると、自分を責めてしまう
- 思考や集中力が落ちていると感じる。(周囲から指摘される)
これらの兆候がある人は、今の職場を辞めた方がいいです。
あなたの耐えられるボーダーラインを、すでに超えているかもしれないから。
うつになりかけているときの対処方法
自分がうつになっているかもと感じたら、上司に一度相談してみましょう。
師長に相談しつつ、あなたがどうしたいか希望・結論を出した方がいいです。
「あなたを守れるのはあなただけ!」このことを覚えていてください。
師長は、あなたのことを心配してくれますが、同時に病棟の運営をしなければなりません。
つまり、100%あなたの心配をしてくれるのは、あなた自身です。
師長に相談した後、勧められる選択肢は下記のとおり。
- 仕事を休んで休養を取る
- 部署異動をする
- 仕事を辞める(転職をする)
この中であなたはどうしたいのか、予め選択肢を考えておきましょう。
しばらく仕事を休んで部署異動しても、辛い気持ちが改善しないのであれば転職しか方法はないです。
あなたの勤めている病院のシステム・風習が、そもそもあなたに合っていないからです。
一度、今の職場から離れてみることで悩んでいたことが、一気に解決することも珍しくありません。
▼失敗しない転職方法についてはこちらで紹介しています。