【仕事ができない看護師】のイメージを変えたい

「仕事ができない自分が嫌だ」
「変わりたいけど、どうしたらいいかわからない」
と、悩まれてまいる方の疑問にお答えします。
私は、妻の体調不良により子供の保育園お迎えのために、職場に「残業はしません。出来ません。」を公言し、「定時帰宅or30分以内の帰宅」を実現しています。
仕事を効率的に行うには、いかに乱れたタイムスケジュールを修正するかがポイントです。
この記事は、残業が出来ない私のしごとの時短術を元に、仕事が出来ないと悩む看護師の特徴と対策を解説していきます。
仕事が出来ない看護師の5つの特徴


仕事ができないと悩む看護師の特徴は下記のとおり。
- 優先順位や時間の管理が下手
- 周囲とうまくコミュニケーションが取れない
- 周りと比較しすぎてしまう
- 向上心ややる気がない
- ケアレスミスが多い
これらの特徴に当てはまる人でも、ちょっとした意識と行動により、仕事ができる看護師に変わることができます。
特徴1.優先順位や時間の管理が下手
看護師のタイムスケジュールは予定がぎっしり詰まっていて、それ以外にも患者の急変や突発的に入った検査の対応など、予想外の事態に巻き込まれることが多々あります。
急な検査や患者の変化に対応できず、タイムスケジュールを修正しないまま仕事を続けるので、対応が遅れてしまい時間内に仕事が終わりません。
優先順位は、患者さんの状態、治療・ケアの緊急性や重要度によって変化します。また、無理なタイムスケジュールから焦ってしまい、インシデントを起こす危険性も出てきます。
仕事ができない看護師にとって、優先順位のつけ方や、時間の管理は、大きな課題です。
特徴2.周囲とうまくコミュニケーションが取れない
看護師の業務は、チームプレーが基本なので、さまざまなところでコミュニケーションが必要です。例えば、「医師-看護師-患者」の間で意思疎通が出来なければ、退院が長引いてしまいます。
医師や他の看護師とコミュニケーションをとることで、担当している患者の容態や変更した投薬の内容などの情報を共有できます。自分から周囲に話しかけられないと、他のスタッフや患者に迷惑をかけてしまうケースも出てきます。
こうした経験が重なると、コミュニケーションが苦手と感じてしまい、ますますコミュニケーションが取りにくくなってしまいます。
特徴3.周りと比較しすぎてしまう
「仕事ができない」という悩みは、周りとの比較によって生じます。
同期と自分を比較したり、周りから比較された経験がある方もいると思います。その場合、「自分は周りと比べて仕事ができない」と落ち込んでしまうこともあります。
私も、1年目の時に先輩から「○○さんは出来るのに、何で出来ないの?」と言われた経験があります。あれは、本当に心にグサッと来ますよね。
周りを意識することが、成長するきっかけになることもあります。しかし、気にしすぎて落ち込んでしまうことも…。
特徴4.向上心ややる気がない
看護師は、「看護の知識」の他に「疾患の知識」も必要とされています。分からない薬や治療を、すぐに調べたり「分からないことに危機感」を持つことが求められます。
そのため、仕事に対する目的意識や向上心がなければ、結果として患者を危険にさらす可能性も…。
工場の流れ作業のように、何も考えずに出来る仕事であれば問題ないですが、患者の命を預かる仕事である看護師の仕事は、常にインプットとアウトプットが重要!
やる気やモチベーションを持つ人であれば、どんどん成長していけるでしょうが、逆にこれらの意識がない人にとっては苦痛を感じることも多いです。
特徴5.ケアレスミスが多い
看護師の仕事は人の命を預かる内容なので、ケアレスミスは許されません。
投薬の内容や量を間違えただけで、患者の容態が急変する恐れがあるので、マニュアルをきっちり守ることが重要になります。
しかし、時間管理が下手だったり、優先順位がつけられない看護師は、確認をとる時間を省略してしまい、ケアレスミスを起こしがちです。
仕事ができる看護師になる4つの方法


方法1.お手本となる上司や先輩を見つける
どこの職場でも、能力が高いと評価される看護師は存在します。手っ取り早い解決策は、そのできる看護師を観察し、自分も模倣してみること。
主な観察&模倣ポイントは下記のとおり。
- 患者とのコミュニケーションの取り方
- ミスをなくすための工夫
- 時間配分や優先順位の決め方
方法2.スケジュール管理を徹底する
仕事が出来る看護師は、仕事を時間内に終わらせます。仕事を時間内に終わらせる看護師は、タイムスケジュールの管理が上手です。
具体的な方法は下記のとおり。
- ケアを午前中に全て終わらせて、午後は処置や記録をする
- 1回の訪室で、やることを全て済ませる
- 忙しい時間にやることが重ならないように、処置やケア、投薬の時間をずらす
私は、残業が出来ないので時間内に仕事を終わらせる方法としてこれらのことを意識しています。誰でも最初からスケジュール管理や優先順位の効率的な決め方をこなせるわけではありません。
まず、自分でできる範囲内で状況の改善を試みることをおすすめします。慣れてくると突発的なアクシデントを含めて、効率よく業務をこなせるようになります。
方法3.プライベートを充実させる
一見業務の効率化とは関係ないように思われるプライベートですが、オフの時間が充実していなければ、ストレスが溜まって仕事にも影響があります。
プライベートで嫌なことがあると、仕事中もイライラしたり落ち込んで仕事に集中出来なくなることがありませんか?
看護師はストレスが溜まりやすい職業ですので、休みはしっかり体と心を休めて、仕事に新鮮な気持ちで挑めるように心がけましょう。
方法4.ミスや不明点を見直す
どれだけ気を付けていても、ミスが発生することは避けられません。しかし、ミスした原因を突き止めて、再度ミスしないように意識することで、ケアレスミスの回数を減らすことは可能です。
主にミスを起こす原因は、多重課題や確認不足が原因であることが多いです。
自分の失敗を見直すことは精神的なストレスも大きいですが、「なぜ失敗したのか」次に同じ失敗をしないためにはどうすれば良いのか、対策を立てることで、「ミスを起こすかも?」という不安は減らせます。
立場別に見た「仕事ができない」悩みと解決方法


それぞれの立場から見た「仕事ができない」と悩む看護師の悩みを、解決していきます。当てはまる方は、ぜひ参考にしてみてください。
それでは、見ていきましょう。
1. 新人看護師に多い3つの悩みと解決方法
新人看護師が仕事ができないと悩む原因は、下記のとおり。
- できない自分と、同期を比べてしまう
- 勉強することが多くて大変
- 失敗するのが怖い
詳しく解説していきます。
できない自分と、同期を比べてしまう
同期は心の支えであり、いると心強い存在ですが比較の対象になることもあります。
当然ですが、理解や成長のスピードには個人差があるので、同期と比べる必要性はありません。しかし、同期が先に進んでしまうと焦ってしまうのも分かります。
ただ、焦っても良いことにはならない場合が多いので、勝ち負けを競い合う存在ではなく、支え合ったり情報を共有し合えたりする仲間だと認識する方が良いです。
勉強することが多くて大変
看護師の勉強は、専門性が高く勉強の範囲も広いので、やる気を無くしてしまいますよね。しかも、仕事が終わってからの勉強は眠くなってしまって手につかないことも多いです。
勉強はあなたが続けやすい方法で行うのが1番です。
私が今でもしているオススメの勉強方法は下記のとおり。
- 勉強ノートは無駄
- 要点をまとめたメモをスマホで見れるように作る
- 分からないことはインターネットで調べる
- InstagramやTwitterを活用する
勉強は、学生の頃と同じように紙に書いて勉強していませんか?私たちの仕事はテストではないので、カンニングしても問題はありません。
そのため、要点をまとめたメモをスマホですぐに見れるようにすることがオススメ!
▼特定行為修了者が実践している効率的な勉強方法が知りたい方はコチラ!
【定時帰宅をしている看護師の特定行為修了者から学ぶ】看護師1年目の勉強を効率的に行う時短テクニック
ミスするのが怖い
ミスをすると、先輩から怒られるから、怖くて仕事に積極的になれませんよね。
看護師のミスは、患者の命に関わることもあります。そのため、ミスを恐れるのは当然ですし、否定する必要はありません。
しかし、今と同じ仕事内容を1年後もしているわけにはいきませんよね。重要なのは「同じ失敗を繰り返さない」こと。失敗から学びを得ることができれば、間違いなく、成長できます。
また、新人看護師は失敗するものと認識しているので、新人看護師でいられる内が、失敗できるチャンスです。
自信が無かったり、未経験のケアがあれば、先輩方に頼りながら、ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきましょう。
2.2年目、3年目の看護師に多い2つの悩みと解決方法
2年目、3年目の看護師に多い悩みは、下記のとおり。
- 新人の時から成長していない気がする
- できないことが多く、落ち込む
新人の時から成長していない気がする
新人の頃より経験を積んでいるはずなのに、「成長していない」と悩みますよね。なかには、後輩ができて、後輩の成長スピードに焦りを隠せない方もいるでしょう。
ただ、こういう場合も焦っても良い結果には繋がらないことが多いです。
今の仕事内容を1年前と比べてどうでしょうか。少しでも、進んではいませんか?
人と比べると、余計な焦りが生まれてしまいケアレスミスを起こすかも…。人は人、自分は自分と割り切ることも必要です。
できないことが多く、落ち込む
できないことが多いのは、見方を変えると、「課題を正確に捉えられている」ということです。新人の時とは異なり、視野が広がっているので、まだまだ成長できる可能性があります。
2~3年目でもできないことがあるのは当たり前で、むしろ、この時期に「たいていのことはできるようになった」と安心している方は、認識を改めたほうがいいでしょう。
看護師は、「5年で一人前」と言われるくらい、長期的な成長が求められます。焦ることなく、あなたのペースで、成長し続けてください。
まとめ


仕事ができないと悩む看護師の特徴は、以下の5つ。
- 優先順位や時間の管理が下手
- 周囲とうまくコミュニケーションが取れない
- 周りと比較しすぎてしまう
- 向上心ややる気がない
- ケアレスミスが多い
「仕事が出来ない」というのは、あなたの性格ややり方が今の職場の求められている内容と一致していないことが原因かも…。
やり方を変えても、ストレスが溜まるようなら職場を変えることで解決するかもしれません。
無理は禁物です。あなたのペースで看護師を続けることが一番です。