特定行為は活用する機会が少なくて需要がない⁉ 包括的指示と医師の治療方針

特定行為の中には、包括的指示が既に使用されていて活用機会がない特定行為も存在します。

また、医師の治療方針によっては特定行為として実施出来るが、実施してほしくない状況もあります。

この記事では、「使いどころがない特定行為」について紹介します。

目次

需要がない特定行為:包括的指示と重複する特定行為

例えば、包括的指示でこういう指示は見たことがありませんか?

血圧指示:BP90~140mmhgでノルアドレナリン投与速度0~5ml/Hで調節可能

鎮静指示:RASS-3~0を目標に鎮静薬投与速度0~10ml/Hで調節可能

この2つの包括的指示は、同様の内容が特定行為でもあります。「人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整」と「持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整」です。

血圧が低い患者がいて、ノルアドレナリンの投与速度を変更する場合、「包括的指示」と「特定行為」どちらで変更をすれば良いのだろうと疑問が湧きます。

このケースの場合、包括的指示を用いた方が早いです。特定行為として、手順書に照らし合わせながら逸脱がないかチェックしていくよりも、包括的指示の方が早く対応することが出来ます。

このように、同じシチュエーションであったとしても、特定行為が埋もれてします状況は存在します。

需要がない特定行為:医師の治療方針により実施が出来ない

医師の治療方針により、特定行為として介入出来る状況であっても、医師が自分でやりたいという状況があります。また、Aラインの確保やドレーン抜去などの処置は、研修医に経験を積ませるために特定行為として需要がないというパターンもあります。

他に、使いどころが難しいと感じたケースを紹介します。血圧が低い患者に対して、昇圧剤を使用して血圧を上げたいと考える医師もいれば、輸液を負荷して血圧を上げたいと考えるも医師もいます。ガイドライン上は○○となっているのに~と思う所がありますが、ここは「医師の好み」です。

需要がない特定行為:看護師にやらせたくない

いくら、手順書があったとしても全ての患者に適応できるわけではありません。医師が許可しなければ特定行為を行うことが出来ません。

例えば、○○科の医師は特定行為に協力的でOKを出している。○○科の患者には特定行為が出来る。だけど、□□科の医師は特定行為に対し理解を示してくれないため、□□科の患者には特定行為を行うことが出来ない。

このような状況はあります。これが、色々な診療科の患者が入室する病棟だったりすると、まだ特定行為を行う機会があるから良いです。しかし、□□科の専門病棟や手術室などの他の科の患者が入室してこない部署の場合、特定行為を行う機会はありません。

この記事を書いた人

看護師のキャリアと働き方の奮闘について情報を発信中

シトラス
  • 30代 2児のパパ
  • 会社員を経て看護師になる
  • 看護師5年目で特定行為研修を受ける
  • 妻のうつにより育休&時短勤務を経験

修了した特定行為区分

  • 呼吸器(気道確保に係るもの)関連
  • 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
  • 栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連
  • 動脈血液ガス分析関連
  • 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
  • 循環動態に係る薬剤投与関連
  • 術後疼痛管理関連
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