目次
PICC『末梢留置型中心静脈カテーテルの挿入』
栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連の『末梢留置型中心静脈カテーテルの挿入』実施までの流れを紹介します。
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特定行為の依頼or提案
医師や病棟の看護師からPICC挿入の依頼が来ます。
私自身も、PICC挿入が必要と判断した場合(中心静脈栄養の実施、血管作動性薬剤・化学療法剤などの刺激性薬剤の投与、末梢静脈路の確保が困難)はコチラから医師に提案します。
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特定行為実施の準備
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患者の情報収集
VSは勿論、炎症反応や出血傾向の有無などを確認します。ハイリスクであると判断した場合は断ります。
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透視室or手術室の予約
透視をしながら、カテーテルを挿入するため予約枠を確保します。
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オーダー入力
電子カルテに①カテーテル挿入の予約 ②指示簿(日時、必要物品の準備依頼)の入力を行います。数日後の挿入になる場合もあるので、口頭ではなく電子カルテにオーダー入力をします。
指示簿入力例
- 〇日〇時 PICCの挿入をします。必要物品(グローションカテーテル)の準備をお願いします。挿入部位は右上腕を予定しています。
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刺入部の選定
事前にエコーを使い、右or左上腕の選定をします。基本的に右上腕から穿刺します。その際、以下のことを考慮します。
刺入部の選定のポイント
- 関節の拘縮の有無(刺入部位の確保出来るか)
- 静脈の血管の走行と血管径の確認
- 動脈が近い位置を並走していないか(動脈を刺さないようにするため)
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特定行為の実施
- 滅菌手袋と滅菌ガウンを装着し、清潔操作でグローションカテーテルを展開します。
- 局所麻酔やニードルガイド、ガイドワイヤー メスなどを使ってカテーテルを留置します。
- 透視下で、カテーテルの先端位置を確認したら、仮固定を行いレントゲン写真で最終的な位置の確認を行います。
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自分の挿入したPICCのフォロー
PICCを挿入して終わりではありません。院内の全ての患者のPICCの確認は出来ませんが、自分で挿入したモノに関しては後日確認をしに行きます。
実は、PICCを挿入した後日に偶々自分の挿入したPICCの確認をする機会があって、長さが変わっているのにビックリしました( ゚Д゚)
また、刺入部も清潔な固定をされていませんでした。その経緯があり、せめて自分の挿入したPICCに関してはフォローをするようになりました。