特定看護師になった経緯
集中治療室に新人で配属され、急性期をがっつり経験してきたたため「クリティカルケア」の認定看護師を考えていました。

自分のキャリアを考えるなんてカッコつけた言い方をしていますが、オブラートに包まずに言うと「看護師としての現状に飽きた」というのがしっくりきます。
この時点で、「看護師の特定行為研修」のことを全く知りませんでした。そして、上司から「当院が指定研修機関となったから特定行為研修を受けてみないか?」と打診されました。
この時の打診は、「特定行為研修を受ける=特定看護師」であり、特定認定看護師ではありません。



「動脈穿刺」とか「Aラインの確保」とか「レスピの設定変更」とか面白そうじゃないかと思いました。
- 「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」
- 「呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連」
- 「循環動態に係る薬剤投与関連」
「クリティカルケア」は、ご覧の通り、「動脈血液ガス分析関連」が含まれていません。
集中治療室に入室する患者は、Aラインが挿入されていることが前提なので、そこで用いる認定看護師の資格に、Aライン挿入や動脈穿刺の必要性がないのは、まあそうですよね。
私が、やりたかった特定行為区分は「動脈穿刺」と「Aラインの確保」、それから「人工呼吸器の設定変更」でした。これらは、集中治療室で関わる頻度が多い特定行為で医師が対応できないときに「こうすれば、解決するのに。。。」とヤキモキしていました。
これらの特定行為が修了出来る認定看護師の資格は「クリティカルケア」ではなく、「手術看護」です。
しかし、ここで欲張りな私は「もっと色々やりたい」と思い始めます。



認定看護師と違い「5年更新審査」の必要がないこともgood pointでした。


- 呼吸器(気道確保に係るもの)関連
- 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
- 栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連
- 動脈血液ガス分析関連
- 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
- 循環動態に係る薬剤投与関連
特定看護師になって思うこと
特定看護師になって特定行為を使うようになり、思うことは「特定行為」って便利だなと思います。
今まで、医師に頼んでいた内容を「特定行為が出来るスタッフ」がいれば、済んでしまうからです。「動脈血液ガス分析関連」(動脈穿刺&Aライン挿入)は、最も使用頻度が多く便利な特定行為です。
例えば、Aラインが抜けてしまったり、採血が取れなくて医師に依頼しなければならない状況ってありますよね?そういう時に頼みにくい医師が担当だったりすると言いにくいですが、そういう時に頼りにされたりします。
まぁ、「仕事だよね⁉頼みにくいって何?」という意見も分かりますが(;^ω^)
「動脈穿刺」の依頼のケースは、浮腫で血管が見えないor採血を失敗すると怒る患者とかの場合に頼まれたりします。



「動脈血液ガス分析関連」(動脈穿刺&Aライン挿入)は、ほんとにオススメします。
後は、「CV抜去」も修了しておけば良かったと思っています。
特定行為に必要な知識・技術
当たり前ですが、特定行為は医師のやっている「医行為」の代行です。侵襲的な処置や患者への影響が大きい特定行為もあります。そのため、特定行為を行うための知識も当然求められます。
- 刺入部位の選定にエコーを使い、「血管の走行や動脈が近くを走行していないか」など、自分で判断します。
- 実施の際は、清潔操作で「グローションカテーテル」を展開し、透視室や手術室で透視下で穿刺を行います。
- カテーテル留置後は、レントゲン画像でカテーテルの先端位置を確認します。



特定行為を行うためには、土台となる基礎知識や技術も必要になります。
特定行為を活用するために意識していること



特定行為を知ってもらうor活用してもらうには「私」っていう特定看護師を知ってもらう必要があります。
だから、なるべく声をかけて貰いやすいように「気さくな態度や親しみやすい態度」を心がけています。
これ、内緒ですよ。

